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夜中の3時、独りで腹痛に襲われた時に死なないための「夜間救急セット」完全ガイド

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数年前の冬、夜中の3時、俺はトイレの床に倒れてた。

晩飯に食ったスーパーの見切り品の刺身が原因だったと思う。腹を内側からねじ切られるような痛みと、全身から噴き出す冷や汗。立ち上がろうとして膝が砕けた。携帯はベッドの上、薬箱は台所の戸棚の中。たった数メートルが、富士山の頂上より遠かった。

(あ、これ、独りで死ぬパターンだ)

朦朧とした頭で、本気でそう思った。

幸い、その夜は朝までに痛みが治まった。だけど翌日、俺は薬局とホームセンターに直行した。二度と同じ目に遭わないために、自分専用の「夜間救急セット」を組み上げるためだ。

今日はその記録を残しておく。同じ夜を、お前にも生き延びてほしいから。

この記事で解決できる悩み
  • 独り暮らしで急病になった時、誰にも頼れないっていう漠然とした恐怖がある
  • 常備薬を揃えたいが、何を買えばいいか分からない
  • 夜間に救急車を呼ぶべきか迷った時の判断基準を知りたい
目次

 独身男の深夜は「医療空白地帯」だ

まず現実を直視しよう。夜中の3時、俺たちは医療から完全に切り離されてる

家族と暮らしてれば、誰かが薬を取ってくれる。水を持ってきてくれる。最悪、救急車を呼んでくれる。だけど俺たちには、それがない。意識を失ったら、最低でも翌朝、運が悪ければ数日後まで誰にも発見されない。

これは恐怖を煽る話じゃない。統計的な事実だ。独居中年男性の孤独死で最も多い原因のひとつが、ありふれた急性疾患の悪化らしい。風邪、急性胃腸炎、軽い心筋梗塞。家族がいれば助かったはずの命が、たまたま独りだったから消える。

まあ、そういう世界に俺たちは住んでる。だから「装備」が必要なんだ。深夜の自分が、過去の自分に救われるための装備が。

「枕元から1メートル以内」ってルール

俺の救急セットの設計思想は単純明快だ。腹痛で這うことしかできない状態でも、片手で届く範囲に全てを置く

具体的にはベッドの脇に、小さなプラスチック製の収納ボックスを置いてる。中身はこんな感じだ。

内服薬(最低限の構成)

正露丸糖衣Aストッパ下痢止めEX:腹痛と下痢の応急処置。 ロキソニンSイブクイック頭痛薬:発熱と痛みの一時凌ぎ。 ガスター10:胃酸過多や逆流性食道炎の対処。俺の場合は持病だから必須。 新ビオフェルミンS:腸内環境の立て直し。

装備品:Amazon「ロキソニンS」「ストッパ下痢止めEX」「ガスター10

水分・栄養補給

OS-1(経口補水液)のペットボトル2本:常温で保管できるのが利点。脱水時はスポーツドリンクより確実に効く。 レトルトの白粥:温めなくても食える。最悪の状態でカロリーを摂取できる。 個包装のゼリー飲料:エネルギー切れの応急処置。

計測・記録系

体温計:脇でも口でもいい、とにかく数値が出るやつ。 血圧計:あれば理想。なくてもいい。血圧計は1万以上するのかなっと思ってたけどタニタの製品が3,000円以下で変えるのには驚いた。

装備品:Amazon「血圧計

情報・連絡系

保険証のコピー(紙):意識が朦朧とした時、原本を探す気力なんかない。 お薬手帳のコピー:救急隊員に渡すため。 緊急連絡先メモ:実家、職場、かかりつけ医の番号を一枚の紙に。

これ全部を、ベッドの脇、手を伸ばせば届く位置に置く。これが最重要ルールだ。

救急車を呼ぶか――判断基準としての「♯7119」

「これは救急車レベルか、朝まで耐えるべきか」――この判断を、苦痛の中で独りでやるのはまず無理だ。冷静な頭ですら難しいのに、腹を抱えて唸ってる時にできるわけがない。

そのために存在するのが「♯7119(救急安心センター事業)」だ。看護師や医師に電話で症状を伝えると、救急車を呼ぶべきか、朝まで様子を見ていいかを判断してくれる。24時間対応、相談料無料

ただしこれは全国一律じゃない。自分の住んでる自治体で使えるかどうかを、今、健康なうちに確認しておけ。利用できない地域なら、代わりの相談窓口(地域の救急医療情報センターなど)の番号を、緊急連絡先メモに書いておく。

これを知ってるかどうかで、生死が分かれることがある。健康な今だからこそ、5分かけて調べておけ。

もうひとつの覚悟――玄関の鍵の話

ここからは少し重い話になる。

意識を失う可能性があると感じたら、最後に玄関の鍵を開けておく。これは消防士や救急隊員の手間を最小限にするための、独身者なりの礼儀だ。鍵が閉まってると、ドアを破壊するか窓を割るかしないと、彼らは入ってこられない。

俺はこの知恵を、ネットで読んだ独居高齢者向けの記事で知った。中年独身男の俺たちにも、同じ覚悟が要る。少し早いが、別に悪い話じゃない。準備があるってのは、それだけで気が楽だ。

装備品リスト(参考)

俺がベッド脇に置いてる収納ボックスは、無印のポリプロピレン製の浅型だ。蓋を片手で開けられるのが選定理由。地味だが、これが効く。

経口補水液は箱買いしてる。1本100円ちょっとだが、必要な夜は10万円払ってでも欲しくなる代物だ。

装備品:Amazon「大塚製薬 OS-1 500ml ×12本

体温計は安いやつでいい。電池が切れてないかどうかを、半年に一度だけ確認する。それだけだ。

装備品:Amazon「オムロン 電子体温計

結論:俺たちにとって「備え」って何なんだ

世の中の防災記事は、たいてい家族向けに書かれてる。「家族の人数分の水を」「子どもの分の薬を」――そんな前提は、俺たちには存在しない。

俺たち独身・低所得層にとって、備えは家族の代わりなんだ

夜中の3時、苦痛で床を這う俺を救えるのは、彼女でも親でも友達でもない。過去の、まだ元気だった頃の俺自身が、冷静な頭で組み上げた装備だけだ。

これは寂しい話じゃない。むしろ、自分の命を他人に預けずに済むっていう、ある種の自由でもある。誰のせいにもできないが、誰のせいにもしなくていい。

枕元のプラスチックボックスは、俺にとっての「もうひとりの家族」だ。中身を確認するたびに、過去の俺が現在の俺に「お前を死なせない」って言ってるような気がする。

まあ、そういうことだ。今夜、寝る前に薬箱の中身をベッド脇に移すところから始めればいい。

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この記事を書いた人

kouji_kimuraのアバター kouji_kimura 限界独身サバイバー

38歳、独身。手取り22万の電話オペレーター。 27歳で「あなたとの将来が見えない」と振られたことを機に、世間並みの幸せを諦める。現在は、人生のダメージを最小化する「生存防衛線」を構築し、静かな孤独を享受している。

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