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おひとりさま独身男の趣味は、「映える」必要も「人と繋がる」必要もない

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趣味は何ですか

と聞かれるのが、昔から苦手だった。 職場の雑談、健康診断の問診票、たまに会う親戚との会話。あの質問に、毎回詰まる。「読書です」と答えれば「どんなジャンル?」と返ってくる。「ラジオを聴くことです」と答えれば、相手の顔が一瞬曇る。

趣味というのは、世間的に「映える」ものじゃないと認められない、そういう空気がある。 だが38歳になって、ようやく分かってきたことがある。趣味は、他人に説明するためのものじゃない。それは自分の精神を、低コストで維持するためのインフラだ。

映える必要も、人と繋がる必要もない。 ここ数年、いくつかの趣味を試した。続いたもの、続かなかったもの。その理由も含めて、淡々と記録しておきたい。たぶん同じような戦友の参考になる。

この記事で解決できる悩み
  • 「おひとりさまの趣味」で検索しても、紹介される趣味が金や体力的にハードルが高くて続かない人へ
  • 「趣味がない自分」に焦りや劣等感を感じてる人へ
  • 低年収・独身という条件下で、本当に続けられる趣味の選び方を知りたい人へ
目次

「おひとりさまの趣味」記事が、なぜ俺たちには参考にならないのか

ネットで「おひとりさま 趣味」と検索すると、出てくるのはだいたい同じだ。ソロキャンプ、ジム、カフェ巡り、写真、ヨガ、料理教室、ワインの勉強、旅行、登山。 これらが間違いだとは言わない。たぶん年収500万以上で、社交エネルギーが残ってる人には、楽しい趣味なんだろう。だが俺たちには、これらの大半が機能しない。理由は単純でコストが高すぎるんだ。

ソロキャンプは道具一式で最低5万、車がなければ移動も難しい。ジムは月8000円、続けるには体力と気力の継続投資が必要。カフェ巡りは1回1000円、月10回行けば1万。写真はカメラだけで10万コース、レンズも沼。旅行は、論外。

俺たちが趣味に出せる金は、月でせいぜい3000円〜5000円だ。趣味の紹介記事は、その前提を全く理解してない。世間の「おひとりさま」は、たぶん俺たちの想定してる「おひとりさま」とは違う層を指してる。これは早めに気づいたほうがいい。

俺が試して、続かなかった趣味3つ

正直に書く。俺もここ数年、世間で紹介されてる趣味をいくつか試した。結果、ほとんどが失敗だった。

一つ目は筋トレ・ジム通い。「独身男こそ筋トレ」みたいな言説に乗せられて、近所のジムに入会した。月8000円。最初の2週間は通った。だが3週目から、仕事帰りに寄る気力が消えた。職場で一日中、神経をすり減らした後、さらに身体を追い込むエネルギーは残ってなかった。3ヶ月で退会。「健康のため」が義務に変わった瞬間、趣味は労働になる

二つ目は自炊の凝った料理。「料理は独身男の最強の趣味」と聞いて、休日に手の込んだ料理を作ってみた。3回くらいは楽しかった。だが、平日の疲労で週末に動けなくなり、食材を腐らせる罪悪感が積み上がっていった。疲労時に維持できない趣味は、たぶん趣味じゃない

三つ目はカフェでの読書。「おひとりさまカフェ巡り」って記事に影響されて、近所のスタバに本を持って行ってみた。1時間で500円。何かが落ち着かなかった。家のほうが静かで、コーヒーも安いし、トイレも気を遣わなくていい。わざわざ外でやる意味のない趣味は、家でやればいい。これは当然の結論だった。

続いた趣味4つと、続いた理由

逆に、地味だが何年も続いてる趣味もある。木村個人の感覚だが、共通点がある。

一つ目は図書館での読書。これはもう5年以上続いてる。週末に図書館へ行き、人文科学の棚を眺め、気になった本を2〜3冊借りる。費用ゼロ。読み終わらなくても罪悪感ゼロ。ノルマがなく、金がかからない。この2つを満たす趣味は、たぶん続く。近くに図書館がなければKindleの読み放題プランもオススメ。月額980円でずっとたのしめる。

二つ目は深夜ラジオ。これも前に書いた。『有吉SUNDAY』『オードリーANN』をradikoで聴く。月385円。仕事の疲労時でも、寝ながら聴ける。身体的負荷ゼロで続けられる趣味は、強い。

三つ目はB級ドキュメンタリー映画の鑑賞。AmazonプライムやYouTubeで、世界の刑務所、廃墟巡り、孤独死現場の清掃、戦時下の市民生活、みたいなジャンルを延々と観る。月600円のプライム会費で、ほぼ無限に観られる。他人の人生の断片を覗くことで、自分の現実が相対化される。これが意外と精神衛生に効く。

四つ目はサウナ。これは意外と続いてる。きっかけは、健康診断で「自律神経が乱れてる」と言われたことだ。近所の銭湯にサウナがついてて、入浴料500円ちょっとで使える。週1で通うようになって、たぶん3年になる。

ジムは続かなかった俺がサウナは続いてる理由を考えると、「能動的に頑張る要素がほぼゼロ」だからだと思う。座ってるだけ。汗をかいて、水風呂に入って、外気浴で目を閉じる。それだけ。だが、出てきた後の頭の中の静けさは、他のどんな趣味でも得られない種類のものだ。

最近は「サ活」とか言って、おしゃれな趣味としてSNSで消費されてるが、俺たちが行くのは銭湯のサウナで十分だ。高級サウナ施設に2000円払う必要はない。地元の古い銭湯で、おっさんたちと無言で汗をかいてる時間が、いちばん落ち着く。

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サウナ初心者の参考書として一冊あると入りやすい。ドラマのほうがストレスなく見れるかも。

俺はやってないが、戦友に向いてそうな趣味:山登り

ここで一つ、俺自身はやってないが、独身男に向いてそうな趣味を挙げておく。低山登りだ。 本格的な登山は、装備に金がかかる。最低限のザック、靴、レインウェアを揃えると、5万は飛ぶ。だが、近所の低山、標高500m前後の山なら、スニーカーと500mlのペットボトル1本で十分らしい。

独身男に向いてると思う理由はいくつかある。一人で行ける。誰とも話さなくていい。電車賃と弁当代だけで完結する。スマホの電波が届かない時間が強制的に発生する。そして、頂上で食う安いコンビニのおにぎりが、たぶん人生で一番うまい部類になる。

俺の同僚で一人、毎週末に近所の山に登ってる独身男がいる。彼曰く「山の中では、誰も『結婚しないの?』と聞いてこない」とのことだ。これは、たぶん本質を突いてる。自然は、俺たちのライフステージを評価しない。これは都市にはない救いだ。 俺自身は運動不足で、まだ手を出せてない。だが、いつか始めるかもしれない趣味として、候補リストには入れてる。

続く趣味に共通する、4つの条件

ここまでの話を整理すると、低年収独身男にとって続く趣味の条件が見えてくる。これは判断基準として使える。

条件①:月のコストが3000円以下に収まる これを超えると、家計の圧迫と罪悪感が始まる。趣味は罪悪感と、本当に相性が悪い。

条件②:身体的負荷が「低い」または「能動的に頑張らなくていい」 仕事で消耗した後でも動ける範囲のもの。サウナのように「座ってるだけ」でも成立する趣味は、特に強い。

条件③:ノルマや「上達」のプレッシャーがない 「英会話を続けてる」「ピアノを習ってる」みたいな上達系の趣味は、続かないと罪悪感が積もる。ただ消費するだけの趣味のほうが、長く続く。

条件④:他人に説明する必要がない 「ラジオを聴く」「YouTubeでドキュメンタリーを観る」みたいな趣味は、職場では言いづらい。だが、その「言いづらさ」こそが純度の証だ。他人にウケる必要のない趣味だけが、本当に自分のためになる。

この4条件を満たす趣味は、たぶん10年単位で続く。俺たちが目指すべきは、これだ。

それでも「何か始めたい」戦友のための、おすすめ趣味

ここまでの条件を満たす、独身男向けの趣味候補をいくつか挙げておく。これは俺の個人的な推奨だ。

図書館通いは、費用ゼロで知的刺激もあり、外出のきっかけにもなる。深夜ラジオやPodcastは月数百円で寝ながらできて、他者の存在を感じられる。長期ドキュメンタリー視聴はプライム会費だけで、世界が相対化される。

銭湯のサウナは1回500〜800円で、自律神経と頭の中が整う。低山登りは交通費と弁当代だけで、自然の中で「評価されない時間」が手に入る。散歩は費用ゼロで健康にもいいし、誰にも説明不要だ。将棋ウォーズや囲碁の観戦も無料で、頭を使うが疲れない。あとは日記をつけるのもいい。費用ゼロで、誰にも見せない、思考の整理になる。

これらに共通するのは、「他人に見せるためのものじゃない」ということだ。SNSにアップする必要もない。誰かに自慢する必要もない。ただ自分が静かに続けるだけ。それが俺たちの趣味の本質だ。

100円のノートでも十分だが日記を続けるなら、書きやすいノートを1冊買っておくと挫折しにくい。
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結論:俺たちにとって、それはどういう意味を持つのか

世間の「おひとりさまの趣味」記事を読むたびに、俺たちは少し自信を失う。映えるソロキャンプも、おしゃれなカフェ巡りも、俺たちには遠い世界の話だ。 だが、それでいい。趣味は、他人に見せるためのものじゃない。自分の精神を、低コストで維持するためのインフラだ。それ以上でも以下でもない。

俺の趣味は、図書館とラジオとB級ドキュメンタリーとサウナだ。誰にも自慢できないし、Instagramにも上げられない。だが、この4つがあるから、夜中の3時に動悸で目が覚める頻度が、少しずつ減ってる。これは確かな効果だ。 「趣味がない」と焦る必要はない

それは、まだ自分に合った趣味を見つけてないだけだ。世間が褒める趣味を試して挫折してきたなら、もう違う方向で探したほうがいい。金がかからず、身体に負担がなく、誰にも説明しなくていい趣味。それが俺たちの趣味だ。 まあ、結局そういうことだ。映えなくていい。続けば、それで勝ちだ。

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独身男性の人間関係というテーマを、別の角度から書いた記事もある。気になったものから読んでくれればいい。

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この記事を書いた人

kouji_kimuraのアバター kouji_kimura 限界独身サバイバー

38歳、独身。手取り22万の電話オペレーター。 27歳で「あなたとの将来が見えない」と振られたことを機に、世間並みの幸せを諦める。現在は、人生のダメージを最小化する「生存防衛線」を構築し、静かな孤独を享受している。

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