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メルカリで100円稼ぐ徒労感。独身男が不用品を「即処分」して部屋の広さを買い戻した話

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ある土曜の昼下がり、段ボール箱に囲まれた部屋の真ん中で、110円で売れた古本を梱包しながら、ふと我に返った。

撮影に5分、説明文を書くのに10分、コメントへの返信に5分、梱包に10分、コンビニまで歩いて発送に15分。合計45分。手数料と送料を引いた手元に残る金は、約30円だった。

時給換算、40円

最低賃金どころの話じゃない。これは経済活動なんかじゃなくて、ただの暇つぶしを「節約」って言葉で塗りつぶしてる、ある種の宗教みたいなもんだ。

そう気づいた日から、俺はメルカリのアプリをホーム画面から消した。今日はその話を書いておく。

この記事で解決できる悩み
  • メルカリやヤフオクで小遣い稼ぎを続けてるけど、なんとなく疲れている
  • 「いつか売る」つもりの不用品が、狭い部屋を圧迫している
  • 断捨離したいのに「もったいない」って気持ちで手放せない
目次

メルカリ信者だった頃の俺の話

正直に書く。一時期、俺はメルカリにハマってた。

きっかけは単純で、本棚に積まれた読み終わった文庫本を眺めながら「これ全部売ったら数万円になるんじゃないか」って思ったことだ。実際に何冊か出品してみたら売れた。100円、150円、たまに300円。通知が来るたびにちょっとした快感があった。脳が「やってる感」に騙されてたんだ。

問題はその後だった。

「次は服を売ろう」「使ってない調理器具もいけるか」「あの古い充電ケーブルも」――気がつけば部屋の隅には「出品予定の在庫」が積み上がってた。撮影用の白い背景紙まで買った。アホかと、今でも思う。

撮影用背景布 白 210cm×300cm 折りたたみ<Amazon>

そして金曜の夜、缶ビールを開けるはずの時間が、いつの間にか「コメント返信タイム」に変わってた。

時給換算で絶望した日

ある時、ふと電卓を叩いてみた。

過去1ヶ月でメルカリで得た利益、約3,800円。費やした時間、ざっくり20時間。時給換算で190円

俺の本業の時給(年収320万円を労働時間で割った数字)より、はるかに低い。俺は自分の時間を、コンビニのおにぎり1個分以下の値段で売ってたわけだ。

しかもこれは「労働」としてカウントすらされない。労働基準法も最低賃金も適用されない、ただの自発的な徒労。

「節約」って言葉の裏で、俺は人生で一番貴重な資源――時間――を、二束三文で投げ捨ててた。

もっと深刻な問題:在庫が部屋を食う

時給の問題だけなら、まだ救いはあった。本当に絶望したのは別の事実に気づいた時だ。

俺の部屋は1K、約25平米。家賃5万8000円。床面積1平米あたりの月額コストは、約2,320円

メルカリ用の「在庫」が占有してた面積は、控えめに見積もって0.5平米。つまり俺は毎月1,160円分の家賃を「売れるかどうか分からない不用品」に支払ってたってことになる。

しかもそれは視覚的にも精神的にもノイズとして機能してた。帰宅して目に入る雑然とした隅っこ。「あれ、まだ出品してないな」っていう小さな罪悪感。部屋の広さは、そのまま精神の広さだ。狭い部屋に物を積んだ瞬間、思考も狭くなる。

即処分という思想

そこで俺は方針を完全に切り替えた。「売る」をやめて「処分する」に振り切った

本:宅配買取(ブックオフオンラインなど)

段ボールに詰めて集荷を呼ぶだけ。1冊あたりの単価はメルカリの半分以下になることもあるが、かかる時間は10分の1で済む。査定を待つ必要すらない。送って、終わり。

【ブックオフ】公式宅配買取サービス

服:古着の宅配買取か、資源回収

ブランド物以外は資源回収に出す。「もったいない」って感情は、家賃という固定費の前では無力だ。

家電・小物:自治体の粗大ゴミか、ジモティーで無料譲渡

ジモティーは金にはならないけど、相手が取りに来てくれる。梱包も発送もない。これが効く。

ジモティーの話は今度書く。

どうしても手に負えない量の物:不用品回収業者

費用はかかる。だけど「丸ごと持っていってもらう」って選択肢は、時間を金で買う行為として完全に合理的だ。

装備品リスト(参考)

俺が処分の際に重宝してるのは、シンプルな収納ボックス(無印のポリプロピレン製)と布製のゴミ袋だ。「処分行き」と「保留」を明確に分ける。保留に入れた物は、3ヶ月後に問答無用で処分行きにする。これだけで判断疲れが消える。

無印良品 ポリプロピレン収納ボックス

家計簿アプリのマネーフォワードMEで「処分にかけた費用」と「買取で戻った金」を一度だけ記録しておくと、数字で「これは投資だった」って納得できる。心理的にも効く。

結論:俺たちにとって、本当の資産って何なんだ

世の中は「副業」「ポイ活」「メルカリで月3万」みたいな言葉で溢れてる。それで本当に楽しく稼げてる人は続ければいい。否定はしない。

ただ俺たち独身・低所得層が見落としがちなのは、自分の時間と部屋の広さが、すでに「金」だっていう事実だ。

家賃を払い続けてる以上、部屋の床面積は1平米あたり月いくら、っていう単価で計算できる。そこに「いつか売るかもしれない不用品」を置いた瞬間、俺たちは見えない家賃を二重に払わされてる。

そして45分かけて30円を稼ぐ作業は、金曜の夜の缶ビール1本分の安らぎを確実に削っていく。

不用品は売るな。処分しろ。

戻ってきた床面積と時間と、夜の静けさ。それが俺たちにとっての本当の利益だ。

まあ、そういうことだ。今日、段ボールを1箱、玄関に置くところから始めればいい。

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この記事を書いた人

kouji_kimuraのアバター kouji_kimura 限界独身サバイバー

38歳、独身。手取り22万の電話オペレーター。 27歳で「あなたとの将来が見えない」と振られたことを機に、世間並みの幸せを諦める。現在は、人生のダメージを最小化する「生存防衛線」を構築し、静かな孤独を享受している。

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