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週末の缶ビール1本最大化計画|200円の第3のビールを至福に変える帰宅動線

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金曜の夜。冷蔵庫の中で冷えている1本の第3のビール

値段にして約200円。世間の連中が居酒屋で5,000円使って飲んでる時間に、俺は自宅でこの1本だけを飲む。だけどこの1本を「ただの1本」で終わらせるか「最高の1本」に仕上げるかは、すべて帰宅後の動線にかかってる。

今夜はそんな、誰にも理解されない涙ぐましい最適化の話をしようと思う。

この記事で解決できる悩み
  • 金はないけど、週末くらいは小さな贅沢を最大限に味わいたい
  • 酒代は削りたいが、満足感だけは落としたくない
  • 「安い酒を惨めに飲む」から「安い酒を最高に飲む」に切り替えたい
目次

金曜の夜、200円のビールにかける異常な執念

俺は普段、酒は飲まない。正確には「飲めない」が近い。毎日飲む金もないし、健康診断の数値も怖い。だから平日はノンアルでしのいでる。

だけど金曜の夜だけは別だ。冷蔵庫の奥には月曜にまとめ買いした第3のビールが1本だけ、ひっそりと冷えている。本物のビールじゃない。発泡酒ですらない。第3のビールだ。1本約200円。これが俺の1週間の唯一の贅沢ってことになる。我ながら、ささやかなもんだ。

問題はここからだ。この1本をどこまで「至福の1本」に仕上げられるか。これは俺にとって週末の最大のプロジェクトなんだ。馬鹿げてると自分でも思う。だけど真剣だ。他に真剣になれるものもないし。

帰宅後の動線をどう最適化するか

ある金曜、何も考えずに帰宅して缶を開けた時のことを、俺は今でも覚えてる。冷蔵庫から出した缶は中途半端にぬるかった。風呂にも入ってない。スマホには仕事のメールの通知。テレビでは興味のないニュース。

そんな状態で飲んだ第3のビールは、ただの「炭酸の入った苦い液体」でしかなかった。200円が、ただの200円として消えた瞬間だった。あれは本当にもったいないことをした、と今でも思う。

あの夜、俺は決めた。もう二度と、こんな飲み方はしないと。

それから試行錯誤を重ねて、今の動線にたどり着いた。誰の役にも立たないかもしれないけど、書いておく。

ハウツー|200円のビールを最高に仕上げる帰宅後の動線

一つ目。帰宅したらまず缶ビールを冷凍庫に移す。冷蔵庫だと冷えが甘い。かといって最初から冷凍庫に入れておくと忘れて凍る。だから帰宅した瞬間に冷蔵庫から冷凍庫へ移動させる。これがすべての始まりだ。タイマーを15分でセットする。これを忘れると悲劇が起きる。何度かやらかした。

二つ目。その15分で風呂を済ませる。湯船に浸かる時間はない。シャワーでいい。だけど髪と体を洗って、汗と仕事の匂いを完全に流す。スーツの臭いがついた体で飲むビールと、清潔な体で飲むビールはまるで別物だ。これは断言できる。

三つ目。つまみは「事前に決めておく」。帰宅後に冷蔵庫の前で「何を食おうか」と考えてる時間が、一番もったいない。月曜の買い物の時点で、金曜の夜のつまみは決めておく。俺の定番は業務スーパーの安い柿の種か、もやしのナムル(自作・原価30円)か、半額シールで確保した冷凍唐揚げ。これくらいでいい。豪華にする必要はない。

四つ目。スマホは電源を切る。これが地味に効く。LINEもメールもSNSも、200円のビールを飲む15分間だけは完全に遮断する。仕事の通知が一つ来るだけで、ビールの味は確実に落ちる。情報を遮断することが、味覚を取り戻す最短ルートなんだ。

五つ目。グラスに注ぐ。これは絶対だ。缶のまま飲むのとグラスに注ぐのとでは、満足度が体感で2倍違う。100円ショップで売ってる薄手のグラスでいい。冷凍庫で一緒に冷やしておけば完璧だ。

東洋佐々木ガラス グラス

「貧乏くさい」と笑われるかもしれないが

ここまで読んで「たかが200円のビールに何やってんだ」と笑う人間もいるだろう。それはそれで、好きにすればいい。

世の中には金曜の夜、同僚と飲みに行って5,000円使って、二軒目に行って1万円使って、それを「金曜の楽しみ」と呼んでる人間がいる。彼らはその1万円分、本当に幸せなんだろうか。俺には分からない。

だけど俺は確信を持って言える。俺が金曜の夜に200円のビールから得てる満足感は、たぶん彼らが1万円から得てる満足感と、そう変わらない負け惜しみに聞こえるかもしれない。実際、半分は負け惜しみだ。だけど残り半分は本気でそう思ってる。

幸福の総量を金で測るのをやめた瞬間から、人生は少しだけ楽になる。これは俺がこの数年で得た、数少ない収穫の一つだ。

俺たちにとって、200円のビールとは何か

たった1本の第3のビール。200円。これは俺たちにとって「週末を週末たらしめる、唯一の儀式」なんだと思う。

平日と土日の境界が曖昧になりがちな独身低所得男にとって、何かしらの区切りは絶対に必要だ。それがないと人生はただののっぺりした灰色の連続になる。家族がいる人間は、家族の存在そのものが区切りになる。だけど俺たちにはそれがない。だから自分で作るしかない。

200円のビールを最高の状態で飲むという、誰にも気づかれない儀式。これが俺の週末を始めてくれて、月曜からまた働く気力をかろうじて残してくれる。

来週の金曜も俺は冷凍庫のタイマーを15分にセットして、シャワーを浴びて、スマホの電源を切るだろう。そして冷えたグラスに注いだ第3のビールを、15分かけてゆっくり飲む。

これが俺の贅沢だ。これでいい。これだから、いい。

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この記事を書いた人

kouji_kimuraのアバター kouji_kimura 限界独身サバイバー

38歳、独身。手取り22万の電話オペレーター。 27歳で「あなたとの将来が見えない」と振られたことを機に、世間並みの幸せを諦める。現在は、人生のダメージを最小化する「生存防衛線」を構築し、静かな孤独を享受している。

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