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「手取り20万円の独身男が、月いくら貯金できれば”逃げ切れる”のか ― 38歳・年収320万、俺の現実的な防衛ライン」

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以前「逃げ切り資金」の総額は出した。1100万〜1250万円。数字は出た。だが数字を眺めても貯まらない。当たり前の話だ。問題はここからどうやって毎月の手取りから絞り出すかだ。

そこで今回は、俺自身が手取り22万円から月7〜8万円を貯蓄と新NISAに回せている、その実際のオペレーションを書く。精神論は書かない。「節約を頑張る」みたいな話は俺自身が嫌いだ。書くのは仕組みの話だ。意志の力に頼った時点で、俺たちは負ける。

この記事で解決できる悩み
  • 手取り20万円台で「貯金しろ」と言われても、何から手をつければいいか分からない
  • 節約のモチベーションが続かず、いつも3ヶ月で挫折する
  • 家計管理を「仕組み化」する具体的な方法が知りたい
目次

意志の力を当てにした奴から脱落していく

最初に身も蓋もないことを言っておく。今月から節約するぞ」と意気込んだ奴から順番に脱落していく。これは俺が30代前半に何度もやって何度も失敗したから断言できる。

家計簿をつけようと決意する。3日続く。1週間で面倒になる。2週間で忘れる。月末に通帳を見て愕然とする。来月から本気出す、と決意する。同じことを繰り返す。

俺たちみたいに仕事で消耗してる人間に「意志の力で節約しろ」は無理な注文だ。コンタクトセンターで一日中クレームを受けて帰ってきて、家計簿に向かう気力なんか残ってない。残ってるのは缶ビールを開ける気力だけだ。

だから仕組みで殴る。意志を介在させない。これしかない。

俺が実際にやってる「三層構造」の口座分け

俺が今やってるのは、給料が振り込まれた瞬間に金が勝手に三つに分かれる仕組みだ。

ひとつ目、生活費口座。家賃、水道光熱費、食費、その他もろもろの引き落とし元。手取り22万のうち14万をここに残す。実際の月間支出は12〜13万だから、1〜2万のバッファがある。冠婚葬祭や家電が壊れた時の臨時出費はここから出す。

ふたつ目、生活防衛資金の口座。生活費の半年分、約80万円が貯まるまで毎月1万円を自動振替で送る。これは住信SBIネット銀行の「定額自動振込」を使ってる。手数料無料、設定したら忘れる。80万円貯まったら積立は止める。これは投資には絶対に回さない。最後の砦だ。

みっつ目、SBI証券の新NISA口座。残り7万円のうち、生活防衛資金が貯まるまでは月3万円、貯まってからは月6万〜7万円をオルカン(全世界株式インデックス)に自動積立。クレカ積立にしておけばポイントもつく。

この三層を一度設定したら、あとは何もしなくていい。月末に通帳を眺めて反省会をする必要もない。意志は使わない。仕組みが勝手に俺の代わりに節約してくれてるってことだ。

削るべきは「変動費」じゃない、「固定費」だ

ここで重要なのは、節約の対象を間違えるなってことだ。

世の中の節約記事は「コンビニで買い物しない」「電気をこまめに消す」みたいな変動費の話ばかりしてる。あれは効果が薄い割に、毎日の意志を消耗する。最悪のコストパフォーマンスだ。

俺たちが殴るべきは固定費だ。一度殴れば、二度と意志を使わずに毎月効果が出続ける。

俺の場合、過去にやった固定費の殴り方はこうだ。

通信費。大手キャリアで月7000円払ってたのを格安SIMに変えて1500円にした。差額5500円。年間で6万6000円。これは手続きが面倒なだけで一度やれば永久に効く。

保険。30代前半に営業マンに勧められて入った医療保険を解約した。独身で扶養家族がいない俺にとって、高額療養費制度がある以上、民間の医療保険は冷静に計算すると割に合わない。月5000円が浮いた。

サブスク。動画配信サービスを3つ契約していたのを1つに絞った。AmazonプライムだけでB級ドキュメンタリーは十分見られる。月2000円浮いた。

家賃。これが一番大きい。築28年のハイツ・サンシャインに住んでる理由はここだ。駅徒歩15分の不便を受け入れる代わりに月5万8000円。同じエリアの駅近築浅マンションなら8万円は下らない。家賃の差額2万2000円は、何もしないで毎月生まれ続ける。

合計で月3万円以上。年36万円。固定費を一度殴ると、こういう数字が一生効き続ける。意志を一回使うだけで、永遠の節約装置になる。これが固定費の恐ろしいところであり、ありがたいところだ。

ハウツー ― 今夜やるべきこと

ごちゃごちゃ書いたが、お前が今夜やることは三つだけだ。多すぎると人間は動かない。三つで止めておく。

ひとつ。スマホの通信費を確認しろ。月5000円以上払ってるなら、明日にでも格安SIMの乗り換えを検討するんだ。楽天モバイル、mineo、povo、IIJmio。どれでもいい。一番安いやつでいい。

ふたつ。加入してる保険の一覧を出せ。独身で扶養家族がいないのに死亡保険に入ってるなら、それは誰のための保険かを冷静に考えろ。医療保険についても、高額療養費制度の上限額を一度計算してから判断するべきだ。

みっつ。証券口座を持ってないなら、SBI証券か楽天証券を開設しろ。新NISAは制度として優秀すぎる。使わない手はない。最初は月1万円のオルカン積立で十分だ。慣れたら増やせばいい。

『お金は寝かせて増やしなさい』(水瀬ケンイチ)
インデックス投資の理屈を地味に解説した本。意識高い系の本が苦手な人間にも読めるのでオススメ。

俺たちにとって、それはどういう意味を持つのか

固定費を殴って口座を三層に分けて自動積立を設定する。これが終わると、不思議なことが起きる。

家計について考える時間が、ほぼゼロになる。

毎月の支出を見直す必要がない。今月使いすぎたかどうか悩む必要もない。給料日に通帳を眺めて落ち込む儀式もない。仕組みが全部勝手にやってくれてるから、俺は何も考えなくていい。

これが「金のことで脳のリソースを消耗しない人生」だ。

俺たち独身・低年収男性にとって、最大の敵は金の絶対額の少なさじゃない。金のことを考え続けることで日々消耗していく精神だ。夜中の三時に動悸で目が覚めるあの感覚も、結局は「自分の家計がブラックボックスになっている」という不安から来てる。

仕組みを作れば、家計はブラックボックスじゃなくなる。透明な箱になる。中身が見えれば、怖くなくなる。

意志の力で節約してる奴は、毎月戦ってる。仕組みで節約してる奴は、もう戦いを終えてる。同じ月7万円の貯蓄でも、消耗してる量がまるで違う。

まあ、地味な話だ。地味だがこれが効く。派手な投資ノウハウより、口座を三つに分けることのほうが、たぶん俺たちには効く。

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この記事を書いた人

kouji_kimuraのアバター kouji_kimura 限界独身サバイバー

38歳、独身。手取り22万の電話オペレーター。 27歳で「あなたとの将来が見えない」と振られたことを機に、世間並みの幸せを諦める。現在は、人生のダメージを最小化する「生存防衛線」を構築し、静かな孤独を享受している。

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