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手取り20万円・独身男のリアルな生活費内訳 ― 月13万で生きる男が、家計簿の一行ずつを解剖する

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「平均的な独身男性の生活費は月16万円」みたいな記事をもう何本読まされたか分からない。

総務省の家計調査を引っ張ってきて項目ごとに平均値を並べて、それっぽい円グラフを貼って終わり。あの手の記事を書いてる人間はたぶん自分で家計簿をつけたことがない。つけてたらあんな無味乾燥な数字の羅列にはならないはずだ。

家計簿の一行一行には思想がある。なぜその金額なのか、何を諦めて何を死守してるのか、どこで妥協してどこで意地を張ってるのか。数字の向こうに生活がある。当たり前の話だ。

今回はそれを書く。38歳、手取り22万円、ハイツ・サンシャイン201号室の独身男が月13万円で回してる家計の一行ずつを解剖していく。他人と比較するためじゃない。お前が自分の家計を見直すための参考資料として読んでくれればいい。

この記事で解決できる悩み
  • 手取り20万円台の独身男が実際にどんな内訳で生活してるのか具体的に知りたい
  • 自分の生活費を見直したいが、どの項目から手をつければいいか分からない
  • 他人の家計を見て、自分の支出が妥当なのか相場感を掴みたい
目次

まず、全体像を晒す

俺の月間支出は約11万円。冠婚葬祭費や臨時出費を均すと月12〜13万円で回ってる。内訳はこうだ。

  • 家賃 5万8000円
  • 食費 2万5000円
  • 水道光熱費 1万円
  • 通信費 1500円
  • 日用品
  • 雑費 5000円
  • 書籍代・娯楽 5000円
  • 交通費 3000円
  • 医療費 2000円

合計 約11万円

ここから先はこの一行ずつを解剖していく。順番は俺の中での「重要度」と「思想の濃さ」で並べ替える。

家賃 5万8000円 ― 一番殴れる固定費

家計の中で一番でかい項目であり、一番殴り甲斐のある項目だ。手取り22万円のうちの26%。世間が言う「家賃は手取りの3分の1まで」ってラインは、俺たち低年収独身男にとっては論外だ。3分の1も家賃に持っていかれたら貯金なんて夢のまた夢だ。

俺が住んでるのは築28年、駅徒歩15分、鉄骨造のハイツ・サンシャイン201号室。角部屋なのは騒音の確率を下げるためで、贅沢じゃない。同じエリアの駅徒歩5分、築浅マンションなら8万円は下らない。差額2万2000円を俺は「不便」と引き換えに毎月手に入れてる。

駅徒歩15分は慣れる。雨の日は嫌だが、嫌なのは雨の日だけだ。築28年も慣れる。壁が薄いことだけは諦めた。隣人の生活音はラジオで上書きする。

家賃を下げるための交渉や引っ越しは面倒だが、一度殴れば毎月勝手に効き続ける。これに勝るコスパは存在しない。

食費 2万5000円 ― 自炊と見切り品

月2万5000円。一日あたり約830円。

朝はコンビニのキリマンジャロブレンドとパン。これだけは俺の中で死守してる項目で、ここを削ると一日が始まらない。昼は職場の近くで500円以下の弁当か、家から持っていく前日の残り物。夜はスーパーの見切り品の惣菜と、週末に大量に作って冷凍したパスタかカレーをローテーション。

凝った自炊はしない。理由は単純で、平日の夜に料理をする気力が残ってないからだ。週末にまとめて作って冷凍。それだけ。レシピサイトを開いて新しい料理に挑戦するエネルギーなんてもう残ってない。

食費を月1万円台まで削ってる独身男のブログも見たことがある。あれはあれですごいと思うが、俺はそこまで行く気はない。食事は最後の砦。ここまで削ると人生から色がなくなる。月2万5000円が俺にとってのギリギリの妥協点だ。

水道光熱費 1万円 ― ほぼ手を入れる余地なし

電気5000円、ガス3000円、水道2000円。ほぼ手を入れる余地がない項目だ。

エアコンの設定温度を1度上げ下げする、待機電力を切る、シャワーの時間を短くする。この手のミクロな節約は効果が小さい割に毎日の意志を消耗する。最悪のコスパだ。

電力会社の切り替えで月数百円安くなる可能性はあるが、それも一度切り替えたら終わりの話だ。固定費の中では一番動かしにくい項目だと割り切ってる。諦めも戦略のうちだ。

通信費 1500円 ― 殴った後の景色

格安SIMで月1500円。データは3GB。Wi-Fi環境にいる時間が長いから、これで足りる。

過去に大手キャリアで月7000円払ってた時期があった。今思えばあの5500円は何だったのか。営業マンに言われるがままよく分からないオプションを満載にして、毎月律儀に払い続けてた20代の自分を軽蔑する。

通信費は固定費を殴るゲームの最初に倒すべきボスだ。手続きは面倒だが、一度終われば年間6万6000円が永久に浮く。やらない理由がない。

日用品・雑費 5000円 ― 静かに消えていく金

トイレットペーパー、洗剤、ティッシュ、シャンプー、歯ブラシ。地味に積み上がる項目だ。ドラッグストアのプライベートブランドで揃えてる。

ここで一つ生活の知恵を書いておく。日用品はAmazonの定期おトク便で買うと5〜15%引きになる。しかも玄関まで届く。スーパーで重いものを抱えて帰る時間と労力を考えると、これは独身男にとって相当ありがたい仕組みだ。

俺はトイレットペーパーと洗剤とシャンプーを定期おトク便にしてる。届いたら段ボールを開けて棚に並べる。それだけ。買い物に出かけて余計なものを衝動買いする機会も減る。一石二鳥どころじゃない。

書籍代・娯楽 5000円 ― 死守すべき最後の領域

ブックオフの110円本、図書館(これは無料)、Amazonプライムの会費(月600円相当)、Radikoプレミアムの会費(月385円)。これが俺の娯楽の全てだ。

ここを削ったら何のために生きてるのか分からなくなる。生活コストを削るのは何かを守るためだ。守るものまで削ったら本末転倒だ。

ブックオフの110円コーナーは俺にとって宝の山だ。司馬遼太郎、藤沢周平、心理学、統計学。新刊で買えば1500円する本が110円で並んでる。状態は悪い。表紙が日焼けしてる。前の持ち主の書き込みがある時もある。それでいい。中身は変わらない。

Kindleの読み放題も選択肢だ。地方の場合は近くにブックオフも図書館もない場合がある。Kindleの読み放題であれば何万冊という書籍が980円で読めてしまう。俺の書籍も読める。オススメ。

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交通費 3000円 ― 通勤と図書館

定期券代と、休日に図書館や用事で出かける分。基本的に俺は休日も遠出はしない。図書館は徒歩圏内だし、出かけても近所のスーパーまでだ。

旅行に行かないのかと聞かれることがある。行かない。一人で旅行に行って何が楽しいのか俺には分からない。それを「寂しい」と言うやつもいるが、俺にとっては合理的な判断だ。金と時間を最も消費する行動を楽しいと感じない。これは独身低年収男にとっては、ある種の才能だと思ってる。負け惜しみじゃない。たぶん。

医療費 2000円 ― 体への投資

逆流性食道炎の薬代。月2回ほど近所のクリニックに通って、PPI(プロトンポンプ阻害薬)を処方してもらってる。

ここを削るつもりはない。健康はもう若さで誤魔化せる年齢じゃない。30代後半に入ってからそれを痛感してる。月2000円で胸焼けで夜中に目覚める回数が減るなら、これは投資だ

ジムには行ってない。代わりに家でストレッチをする。YouTubeで「30代 肩こり ストレッチ」と検索すれば、無料の動画がいくらでも出てくる。金をかけずに体をメンテナンスする方法はいくらでもある。

冠婚葬祭費 ― 祝儀という名の罰金

月割りすると数千円から1万円程度。年に2〜3回結婚式や法事がある年は、ここがボディブローのように効いてくる。

結婚式の祝儀は3万円。会費制でも1万5000円。これを「祝儀という名の罰金」と呼んでる。誰かの幸せに俺が金を払う構造に納得はしていない。だが断れない関係性もある。まあ、仕方ない。

ここ数年は結婚式の招待自体が減ってきた。同世代の独身率が上がってきたからだ。皮肉な話だが独身が増えれば俺たちの罰金は減る。社会全体が俺たちの側に少しずつ寄ってきてるってことかもしれない。喜んでいいのか分からないが。

お前の家計簿を晒すための三つの問い

俺の内訳を読んで「ふーん」で終わらせるなら、この記事を読んだ意味がない。今夜自分の家計を見直すために、三つの問いを置いておく。

ひとつ。死守すべき項目はどれか。お前の人生から色を奪わないために絶対に削ってはいけない項目はどこか。これを先に決めておかないと、節約はただの虚しい消耗戦になる。

ふたつ。一番殴れる固定費はどれか。家賃か、通信費か、保険か。一度殴れば毎月効き続ける項目を一つだけ選んで、来月までに手を入れる。複数同時に動かそうとすると挫折する。一つでいい。

みっつ。年に数回の臨時出費を月割りで見積もっているか。冠婚葬祭、家電の買い替え、医療費の急増。これを月割りで家計に組み込んでないと、年末に通帳を見て愕然とすることになる。俺もこれで何度かやられた。

日用品 amazon 定期おトク便

俺たちにとって、それはどういう意味を持つのか

家計の内訳を晒すって行為には意味がある。

世の中の「平均」や「理想」は、俺たちの生活を映していない。だから俺たちはお互いに自分の数字を晒し合うしかない。「ああ、こいつもこれで生きてるのか」と確認することで、ようやく自分の家計が異常じゃないと知れる。

俺の月13万円は世間から見れば異常な低水準かもしれない。だが俺たちのコミュニティではこれがリアルだ。月13万円で回ってる人間がここに一人いる。それを知るだけで夜中の三時の動悸が少しだけ和らぐ戦友がいるなら、書いた意味はある。

家計簿は自分のための地図だ。他人と比較するためのものじゃない。今いる場所を確認して、次にどこへ進むかを決めるための道具だ。地図がなければ人は同じ場所をぐるぐる歩き続ける。

俺の地図はこうだ。お前の地図はお前自身で描け。

まあ、地味な作業だ。だがやる価値はある。誰も代わりには描いてくれない。

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この記事を書いた人

kouji_kimuraのアバター kouji_kimura 限界独身サバイバー

38歳、独身。手取り22万の電話オペレーター。 27歳で「あなたとの将来が見えない」と振られたことを機に、世間並みの幸せを諦める。現在は、人生のダメージを最小化する「生存防衛線」を構築し、静かな孤独を享受している。

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