格安SIMのランキング記事を10本くらい読んだ。どれも嘘くさい。
「家族3人で契約すれば月990円!」「光回線とセットで月1078円!」――俺には関係ない情報ばかりだ。家族はいない。光回線も引いてない。Wi-Fiは大家が共用で引いてくれてる古いやつを使ってる。
世の中の格安SIM比較記事は、家族割と光回線セット割と年齢割を全部適用した「最安値」で順位を競ってる。あれは俺たち独身男にとっては全部ノイズだ。一人で契約して一人で払う。割引なし。それが俺たちの戦場だ。
今回はその前提で書く。家族割も光回線割もない独身男にとって、結局どの格安SIMがマシなのか。月1500円で3GBを使ってる俺の選定経緯と、データ量別の現実解を晒す。
- 格安SIM比較記事を読んでも家族割前提ばかりで、独身一人契約での最適解が見えない
- お昼の速度低下が怖くて格安SIMに踏み切れない
- 乗り換え手続きの面倒くささを乗り越える価値があるのか知りたい
独身男の選定基準は3つだけ
世の中のランキング記事は10個以上の評価軸で比較してるが、俺たち独身男にとって本当に重要なのは3つだけだ。
ひとつ目、一人契約で最安かどうか。家族割もセット割もカウントしない。素の月額で比較する。
ふたつ目、お昼12時台の速度。これが格安SIMの真の評価ポイントだ。多くの人間が一斉にスマホを使う時間に速度が落ちる事業者は、いくら安くても候補から外す。コンタクトセンターで働いてる俺の昼休みは12〜13時の45分しかない。この時間にスマホがまともに動かないのは死活問題だ。
みっつ目、手続きの面倒くささ。MNP予約番号の発行、SIMカード差し替え、APN設定。この一連の手順がスムーズかどうか。仕事で消耗してる俺たちに、土曜の半日を潰して格闘するエネルギーは残ってない。
この3つの基準だけで判断する。それ以外は全部ノイズだ。
俺が選んでる格安SIM、その選定経緯
結論から書く。俺が使ってるのは日本通信SIMの「合理的シンプル290プラン」だ。月額1390円で3GB(プラン+追加データ)。
なぜこれを選んだか。理由は3つある。
ひとつ。一人契約で割引なしで業界最安水準だから。家族割を前提にしないと安くならない事業者は、最初から候補から外した。
ふたつ。ドコモ回線を借りててお昼の速度がそこまで悲惨じゃないから。爆速ではない。だが12時台に「LINEが送れない」「Yahoo!ニュースが開かない」というレベルにはならない。これで十分だ。動画を見るわけじゃない。
みっつ。事業者として地味だから。日本通信SIMは派手な広告を打たない。タレントを起用したCMもない。その分のコストが料金に乗ってない、ということだろうと俺は解釈してる。広告費に金を払ってるユーザーになりたくない、という個人的な美学もある。
ちなみにどこのサイトでも日本通信SIMを紹介していないのには理由がある。それは「紹介しても儲からないから」。この会社はアフィリエイト広告を出しておらず、サイト運営者は一切儲からないのである。
データ量別の現実解
独身男の使い方は、データ量で大きく3つに分かれる。それぞれに合った候補を出す。
月3GB以内 ― Wi-Fi環境メインの引きこもり系
家でも職場でもWi-Fiがあって、外でちょっとLINEとブラウジングする程度の人間。俺もここに該当する。
候補は日本通信SIM(合理的シンプル290)月1390円か、IIJmio(ギガプラン2GB)月850円あたり。とにかく安さを取るならIIJmio。少し余裕を持って3GB欲しいなら日本通信SIM。どっちも一人契約での素の価格でこの水準だ。
ahamoやLINEMOもこのレンジに参戦してきてるが、3GBクラスでは上の2社のほうが素の価格は安い。
★
月20GB前後 ― 外でも普通に動画を見る系
通勤中にYouTubeを見る、出先で地図アプリを使う、テザリングでPC作業もする。こういう独身男向け。
候補はLINEMO(ベストプラン)月2728円〜、ahamo 月2970円、povo(20GBトッピング)月2700円。この3つは大手キャリアのサブ的な立ち位置で、お昼の速度低下がほぼない。速度の安心感に少し金を払う層にはこのあたりが現実解だ。
楽天モバイルもこのレンジに入る。電波の入る場所に住んでるなら、楽天モバイルの「20GBまで2178円、それ以上は無制限で3278円」は確かに強い。だが俺の地元のような地方都市では、楽天回線の電波が入らない場所がまだある。これは契約前に必ず確認しろ。
月無制限 ― 動画ガッツリ・テザリングメイン系
家に光回線を引いてない独身男で、スマホを唯一の通信手段にしてる人間。
実質的に楽天モバイル(月3278円で無制限)一択だ。他社で無制限プランを出してるところもあるが、価格と回線品質のバランスで楽天モバイルが頭一つ抜けてる。
ただし楽天モバイルは電波エリアの問題が残る。契約前に自分の自宅と職場で楽天回線が入るかを公式サイトのエリアマップで確認しろ。これを飛ばすと地獄を見る。
★
乗り換えの面倒くささと、それを上回るリターン
格安SIMに踏み切れない最大の理由は、たぶん「面倒だから」だ。これは俺もよく分かる。
だが具体的に何が面倒なのかを分解すると、たいしたことない。
MNP予約番号の発行。今は「MNPワンストップ方式」が始まって、予約番号なしで乗り換えできる事業者が増えた。手続きが大幅に楽になってる。
SIMカードの差し替え。物理SIMなら数分。eSIMならスマホ操作だけで完結する。
APN設定。最近のスマホは自動設定がほとんどだ。マニュアル通りにやれば30分以内で終わる。
合計、休日の午後の2〜3時間。これを潰せば年間6万円前後が永久に浮く。時給換算で2万円以上の作業だ。これをやらない理由がない。
俺が大手キャリアから格安SIMに乗り換えた日、土曜日の14時に作業を始めて、17時には終わってた。3時間で年間6万円。あの3時間は、俺の人生で最もコスパのいい労働時間だった。
今夜やるべき3ステップ
ごちゃごちゃ書いたが、今夜お前がやるべきことは3つだけだ。
ひとつ。自分の月間データ使用量を確認する。大手キャリアのマイページで過去3ヶ月のデータ使用量を見ろ。「3GB以内 / 20GB前後 / それ以上」のどこに該当するかが分かる。これが乗り換え先を決める最大の材料だ。
ふたつ。自宅と職場で各事業者の回線が入るかを確認する。楽天モバイル、ドコモ系、au系、ソフトバンク系。エリアマップで確認するか、口コミで地元の評判を調べる。
みっつ。休日の午後3時間を確保して乗り換える。準備が整ったら、あとは実行するだけだ。考えてる時間が一番もったいない。
俺たちにとって、それはどういう意味を持つのか
格安SIMの選択は、独身男にとって最初に倒すべき固定費削減のボスだ。
なぜか。家族割もセット割も使えない俺たちにとって、大手キャリアに払い続ける月7000〜10000円は、ほぼ全額が「無駄な税金」と言っていい水準だからだ。家族のために大手キャリアの安心感を買ってる、という言い訳すら俺たちには成立しない。守るべき家族がいないなら、買うべき安心感もない。
俺たちが大手キャリアに払ってるのは、安心感じゃなくて惰性だ。乗り換えが面倒という気持ちに、月5000円を払い続けてる。惰性に月5000円払う独身男は、自分の人生を惰性で運転してるってことだ。これは厳しいが事実だ。
通信費を殴れば年間6万円浮く。6万円あれば、新NISAに2ヶ月分積み立てられる。あるいはブックオフの110円本が500冊買える。あるいは、何もしなくてもただ口座に積み上がっていく。どれを選んでも、惰性で大手キャリアに払うよりはマシだ。
格安SIMは魔法じゃない。だが「殴れば必ず効く固定費」の代表選手だ。これを殴らないで他の節約に走るのは、戦略として間違ってる。
まあ、面倒くさいのは分かる。俺もそうだった。だが面倒くささに月5000円払い続ける人生を、いつまで続ける気だ。
低収入家計についての関連記事
独身男性の低収入家計というテーマを、別の角度から書いた記事もある。気になったものから読んでくれればいい。
-
「手取り20万円の独身男が、月いくら貯金できれば”逃げ切れる”のか ― 38歳・年収320万、俺の現実的な防衛ライン」
-
手取り20万円・独身男のリアルな生活費内訳 ― 月13万で生きる男が、家計簿の一行ずつを解剖する
-
独身男の固定費削減には、明確な”限界”がある ― 月13万で生きる俺が、削るのをやめた理由
-
独身男のための格安SIM、結局どれがいいのか ― 家族割も光回線割もない俺たちの現実解
-
年収300万・独身男にふるさと納税はやる価値があるのか ― 浮かれずに計算した結果と、本当に得する返礼品3選
-
低収入の独身男が副業に手を出した現実 ― 2年やって月800円だった俺が、それでも続けてる理由
-
年収300万円の節約には、数学的な限界がある ― 月13万で生きる独身男が証明する「これ以上削れない」ライン


